この記事はネットの印刷会社を使う方で、
イメージ通りの色合いで印刷したい方や、
色で失敗したくない方向けに書きました。
ネットの印刷会社で利用できる色校正の内容と、
流れを説明しているので参考にしてくださいね。
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色校正とは
色校正とは、印刷前に色を確認する作業の事です。
モニターやプリンターで印刷した色と、
インクを使った印刷では色の出方が違うので、
印刷したときにどんな色になるかを確認します。
色校正の流れ
- 印刷会社が色校正をお客様へ提出
- お客様が色校正を確認
- 色校正OKであれば印刷指示(NGの場合は修正データを作成し再度色校正)
- 印刷会社は色見本(OKになった色校正)に、色を合わせて印刷
※色校正は一回ごとに料金が発生しますので、回数が多くなるほど費用が膨らみます。
色校正の種類
色校正には、プリンタープルーフ・インクジェット出力・本機校正の3つがあり、色の再現性と費用が違います。
※プリンタープルーフは色の再現性が低いので、簡易校正か本機校正をおすすめします。
プリンタープルーフ
レーザープリンターやオンデマンド印刷機で出力します。
価格は安いですが色の再現性は低く、紙面の雰囲気を確認するのに使います。
印刷機で色を合わせるのは難しいので、色校正にはおすすめできません。
簡易校正(デジタルプルーフ)
印刷機の仕上がりと、近くなるよう調整された色校正専用機を使って、校正紙を出力します。
最近では性能が上がり、網点を正確に表現できるようになり、色校正の主流になっています。
B4サイズなら1,500円程度で、価格的にも使いやすい。
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CMYKカラーに中間色2色(ライトマゼンタとライトシアン)を加えた6色インクを使うので、印刷機より色域が広く、色によっては鮮やかすぎる場合があります。
本機校正
本印刷と同じ印刷機で、本印刷と同じ紙を使って、校正紙を印刷します。
現物のイメージが100%わかるので、アート関連や住宅展示会告知など、
色にシビアな印刷物におすすめです。
1回あたりのコストが高いのと、できるまで時間がかかるのが欠点です。
初めにインクジェット出力で色校正をし、最終確認で本機校正をする事が多いです。
ネットの印刷会社の色校正について
参考までにプリントパック・印刷の通販グラフィック・東京カラー印刷・印刷のWAVE・
ラクスルの5社で、色校正の対応状況を比較してみました。
印刷会社(サイト)名 | 簡易校正 | 本機校正 |
プリントパック | 〇 | 〇 |
印刷の通販グラフィック | 〇 | 〇 |
東京カラー印刷 | 〇 | 〇 |
印刷のWAVE | 〇 | 〇 |
ラクスル | 見積フォームより問い合わせ |
以前は色校正ができるサイトは珍しかったのですが、最近では、ほとんどのサイトで色校正が可能です。
ただし、ラクスルは印刷機を持たない会社で、印刷機に空きのある協力工場へ外注しています。
おそらく、どこの工場で印刷するかは不確定なので、色校正を提出するのは難しく、
「見積もりフォームから問い合わせ」になっていると思います。
ネットの印刷会社:色校正のポイント
ここでは、ネットの印刷会社で色校正するポイントを、説明したいと思います。
色にシビアなクライアントは必ず本機校正で
色にシビアなクライアントは、品質を重視する方が多く、
目先の利益だけで、色校正無しで印刷するのは、トラブルの元です。
トラブルになると費用は自分持ちで再印刷するしかないので、
必ず簡易校正か本機校正をおすすめします。
レイアウトが固まったらすぐに色校正を依頼
色校正を行う頃には、納期も迫っている事がほとんどだと思いますが、
本機校正だと、できるまで2営業日ほどかかります。
色校正する時間が無くて、そのまま印刷したら色が悪くてクレームになり、
再印刷して納品なんて事になったら、目も当てられません。
細かい文字修正は色校正には影響がないので、
レイアウトが固まったら取り急ぎ、色校正を依頼する事をおすすめします。
まとめ
ここまで、ネットの印刷会社での色校正について解説しました。
個人的には、色にシビアなクライアントは、コストがかかっても、
色校正のできる地元の印刷会社にお願いした方がいいと思います。
ネットの印刷会社には小ロット・単発・色校正不要の印刷物を発注し、
地元印刷会社には大ロット・特殊な印刷物・色校正が必要なシビアな印刷物を発注する。
こんな感じで物件ごとにネットと地元の印刷会社を使い分ける事をおすすめします。
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